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『エリオスライジングヒーローズ』をプレイしたレビュー・感想・評価について

エリオスライジングヒーローズとは

アプリ概要

『エリオスライジングヒーローズ(HELIOS Rising Heroes)』は2020年8月3日から正式配信がスタートした、Android/iOS向けの“ヒーロー育成コマンドバトルRPG”です。登場するヒーローは全て男性で、様々なタイプのイケメン達このためリリース元からは“ヒーロー育成コマンドバトルRPG”と紹介されていますが、イケメン育成・女性向けゲーム(乙女ゲーム)アプリとして紹介されているのも良く目にします。

開発・運営元はHappy Elementsのカカリアスタジオ。女性向けアイドル育成ゲームとして大ヒットしアニメ化も果たした『あんさんぶるスターズ!』、そのリニューアル版『あんさんぶるスターズ!!(Basic/Music)』を手掛けている企業です。この時点でメインとなるイケメンキャラクター達のキャラクターデザインやボイス、ストーリーシナリオについてはかなりの信頼感がありますね。

評価の高い女性向けゲームを手掛けている企業であり、イラストや豪華声優陣の起用等が事前に公開されていたこともあって『エリオスライジングヒーローズ』は事前登録が13万人を突破したことも報じられました。イケメンキャラクター達のビジュアルも『あんスタ!!』の雰囲気とよく似ているので、そちらから登録・インストールしたファンの方も多いのではないでしょうか。

 

エリオスライジングヒーローズ

エリオスライジングヒーローズ

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ゲーム内コンテンツと魅力は?

イケメンキャラ×豪華声優陣

『エリオスライジングヒーローズ』の魅力は何と言ってもイケメン揃いのヒーロー達。高校が舞台とかではないので年齢の幅も結構広めで、正統派主人公っぽいタイプから不良系、DJ系、クール系、イケおじ(?)系などなど個性的なイケメンが15人登場します。

ストーリーモード部分などはもちろんLive2D使用で表情や口元が動き、戦闘画面ではテレビアニメのようなスキル発動アニメーションカットが用意されてます。カードイラストも作り込まれていますし、サブコンテンツ部分ではSDキャラ化した可愛いミニヒーロー達が動き回ります。

ヒーローたちの性格、そうなったバックグラウンドなども、しっかり作り込まれているので安定感がありますね。キャラ数出しとけタイプの某ギャルゲーと違って「15人」と絞り込んだ分、ヒーローたち一人一人に深みがあります。

チュートリアルではメインキャラクター15人の中から好きなヒーローの選択画面があります。選んだヒーローは星3のカード、それ以外の14人は星1のカードがプレゼントされますよ。高レア度のキャラが欲しいとなればリセマラ必須のゲームですが、一応、全メインキャラクターを初期状態から所有することが出来ますよ。

フルボイス+声優陣も良い

『エリオスライジングヒーローズ』のメインキャラクター関連の魅力としては、メインストーリーはフルボイスであること・起用されている声優陣が豪華な点も挙げられます。

キャスト:豊永利行/近藤隆/羽多野渉/佐藤拓也/石谷春貴/日野聡/諏訪部順一/小野賢章/村瀬歩/ランズベリー・アーサー/津田健次郎/岡本信彦/中島ヨシキ/木村昴/森川智之/折笠愛/田中あいみ/鈴木千尋/興津和幸/櫻井孝宏/河本啓佑

引用元:エリオスライジングヒーローズ-App store

豪華声優陣が出演しているゲームはいっぱいありますが、攻撃時の一声とキャラボイス1つくらいで「え?ボイスどこ?」状態になっているゲームもありますよね。こちらはフルボイスなので、各声優さんの声と演技を存分に堪能することが出来ます。

もちろん声質やキャラクターイメージに合うと感じるかは個人差がありますが、自分は棒読み感もなく各ヒーローとも一致していると感じました。イケボ好き女子には“聞く”方でもお勧め。戦略要素やRPG要素よりも、キャラクターと出演声優の人気で話題作入りしたゲームと言っても過言ではないでしょう。

バトルではキャラがそのままぬるぬる動く!

『エリオスライジングヒーローズ』はアドベンチャーやシミュレーションゲームではなく、ジャンルは“ヒーロー育成コマンドバトルRPG”とされています。プレイヤーはヒーロー達へ指示を出す“司令”という設定で、バトル画面ではヒーロー達の攻撃順番や方法を指示します。

ちょっと衝撃的だったのがバトル画面。
『エリオスライジングヒーローズ』と同じくバトル有りのイケメン育成ゲーム『ツイステ』のようなミニキャラ(SDキャラ)が動くタイプを想像していたのですが、『エリオスライジングヒーローズ』の場合は立ち絵と同じ頭身です。ほぼストーリーモードで登場するままの姿で動いて攻撃を繰り出してくれます。

バトルはターン制のコマンドバトル。
プレイヤーが次ターンの行動を決定しない限りバトルは進まないので、ゆっくりと考えながら戦い方を決めることが出来ます。プレイヤーが決めるのは

  1. ヒーローの攻撃順決定
  2. 任意発動スキルの使用
  3. バーストスキルの使用

の3つ。
1つ目の攻撃順番は、順番の組み方によって“リンクスキル”が発動するかが決まります。リンクスキルはヒーロー同士の関係性によって決められているので、攻撃順番だけではなくデッキ編成の部分から影響してきます。基本的には同じセクションのヒーローで組むのが無難ですね。

任意発動のスキルは画面右下にある青い「SKILL」ボタンをタップで選択できます。各キャラクターのスキルアイコンをタップすると、スキルの効果表示+キャンセルor使用するの表示になる親切設計。新しく入手したキャラクターでスキルが良くわからないまま使ってしまったり、誤って使ってしまう心配はありません。

BP(バーストポイント)が貯まることで、バーストスキルと呼ばれる必殺技を発動することが出来るようになります。公式RP動画であれば1:45くらいから入っている、アニメーションのカットインがある部分ですね。同じターンに複数のヒーローがバーストスキルを発動すると“ユニオンアタック”という強力タッグスキルも追加で入りますよ。

正直、序盤はヒーロー個人のバーストスキルで敵が死んでしまうのでユニオンアタックはほぼ見られませんでした。序盤を抜けたくらいからバーストスキルを使うか、貯めておいてユニオンアタックにするかを選ぶ必要が出てきます。

ストーリーは安定のしっかりさ

確かにコマンドバトルRPGの部分もあるのですが、個人的には『エリオスライジングヒーローズ』は育成シミュレーションゲーム/アドベンチャーゲームと言った方がしっくりきます。ノベルゲームなのではないかと錯覚するほどにストーリーパートが濃いんです(ユーザー対戦型のイベントなどが始まれば変わるのかもしれませんけれど)。

女性向けゲーム・イケメンゲームと呼ばれていますが、現時点での『エリオスライジングヒーローズ』にはプレイヤーとの恋愛要素はありません。15人のヒーロー達の個人的な問題であったり、彼らの関係性・目指すものなどがストーリーのメイン。恋愛要素が無い分、よりヒーロー達の人間的な部分がしっかりと描かれているような印象を受けました。

ちなみに、直接的な描写は無いのですが…腐女子の方的にはちょっと滾る(?)ような人間関係の設定もあります。他セクションのヒーローでも兄弟や親せきだったり、ヒーローになる前にかかわりがあったりと「ヒーロー同士の“絆”」もテーマの一つとなっているように相関図上では結構繋がりが多いですよ。

育成要素・サブコンテンツも

ヒーロー育成

『エリオスライジングヒーローズ』は(イケメン)ヒーロー育成ゲーム。コマンドバトルRPG部分を進めるためにはキャタクターの強化=ヒーロー育成が欠かせません。育成部分についてもきちんと項目が分けられており、

  • ヒーロー自体のレベルを上げる
  • 限界突破(同一ヒーローを合成して強化)
  • ヒーローロード
  • フレーム強化
  • フレーム限界突破

の5つが用意されています。

レベルアップはや限界突破はほとんどのRPGにある機能なので割愛しまして、ヒーローロードというのは選択式育成ツリーのようなもの。ステータスやスキルレベルの強化・キャラクター固有ストーリーの開放などが出来ます。見た目は『あんスタ!!』のロードに似ていますよね。まだ最後まで解放できていないのですが『あんスタ!!』式に虹色開花があるのではないかと疑っています。

また、『エリオスライジングヒーローズ』は“フレーム”と呼ばれる装備品でヒーローステータスに追加効果を加えます。一般的なSF・ファンタジー系のRPGでいう武器や防具などに該当するシステムですね。武器・鎧・帽子などのような区分は“フレーム”には無いので、使用するヒーローに最も適したものを3つ選んでセットする形になっています。このフレームも強化出来ますが「レベルアップ」と「限界突破」の2つのみのシンプルな仕様になっています。

パトロール&司令室デコ

ホーム画面にある「MAP」の項目からは各セクションが割り当てられている4つのエリアと、司令室に行くことが出来ます。

司令室は“箱庭要素”と呼ばれるようなコンテンツで、お部屋の中に家具などを置いてデコレーションして、お気に入りのヒーローを登録してくれると遊びに来てくれるというもの。こちらデフォルメされたSDキャラ版で登場し、食べ物を上げて親密度(絆)を上げることもできますよ。『あんスタ!!Music』でいうオフィスに近いですね。

東西南北4つのエリアではAPを使用することでヒーロー2人をパトロールに出動させることが出来ます。パトロールでも経験値やアイテムが手に入りますし、パトロール中に出現した敵を簡単なミニゲームで倒したり街の人と話したりすることで追加報酬もゲットできます。パトロール時間は最長10時間までから選べるので、若干放置ゲーム要素も。

レビュー評価の傾向、実際にプレイした感想

レビュー評価の傾向

2020年8月3日より正式配信がスタートした『エリオスライジングヒーローズ』。正式配信より約1週間が経った8月9日時点でのiOS/androidユーザーの皆様の評価は

  • App Store:星5つ中3.9(評価件数1,280件)
  • Google Play:星5つ中3.4(評価件数332件)

となっています。思いのほか評価件数は多くないですね。レビューの数が少ないので「こうした意見が多い!」とは言い切れないのですが、

【高評価レビュー】

  • キャタクター&声優が良い
  • バトルシステムが面白い
  • 先が気になるストーリーで飽きない

【低評価レビュー】

  • 動作がもっさりしている/ロードが遅い
  • デッキが決まるとバトルは延々同じコマンド
  • ガチャが辛い
  • バトル画面・司令官室など既視感がありすぎる

という意見が多いように感じました。高評価レビューの大半はキャタクラーデザインとCVの良さを褒めるもの、ストーリーについても好意的な意見が多いですが好みが分かれる点でもありそうです。

感じたデメリットと個人的評価

気になった点

レビューでも減点箇所として指摘されている上記4点、実際にプレイしてみた自分も「あ、わかる」となった点ばかりでした。古いタブレットをゲーム用にして新作ゲームをプレイするときはそちらに入れているのですが動かず、iphone11に入れ直してみてもロードが長い。バトルパートに移るときに毎回数秒は待たされます。

ターン制バトルもヒーローがリンクする相手が決まっているので、デッキ編成が固まってきたら同じことの繰り返しです。バトル画面の動きやバーストスキル演出に力を入れていらっしゃるのは分かるのですが、演出OFFの倍速にしても攻撃部分がもっさりした印象。結果、ほとんど倍速オートで放置しています自分の場合は。

あとはガチャですね。
ヒーローと装備品である“フレーム”が一つのガチャにまとまってしまっているのが個人的には微妙です。チュートリアル後の10連で「☆4(最高レア)2体出た!」と喜んだら両方フレームで、ヒーローは低レア度のみ。5回くらいリセマラしました(苦笑)。レビューに闇鍋と書かれるのも納得。排出率などは運営のための利益的な問題もあるので仕方ありませんが、ヒーローとフレームは別々にして欲しいです本当に。

総合評価

『エリオスライジングヒーローズ』はキャタクター、キャラクターボイスが非常に良いゲーム。ストーリーについては好みもありますが、きちんと作られていて読んでいて楽しかったです。イケメンを育成したい・ヒーローものキャタクターとストーリーが好きという方は外れないでしょう。

反対にコマンドバトル部分に期待すると、ちょっとガッカリするかも。現段階でのバトルパートはストーリーを読むための制限のような印象で、戦略的なスキルコマンドの組み合わせと楽しもうという感じではないです。RPGをあまりやらない方なら丁度良い複雑さで気軽にプレイできますが、STGRPG系ガチ勢だと「え?それだけ?」となります(なりました)。

イケメンヒーロー育成シミュレーションゲームだと思うことをお勧めします。キャタクターは本当に魅力的なイケメン揃いですよ。

エリオスライジングヒーローズ

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